WAYS 代表

木村 真悟 さん

Shingo Kimura / 35歳

南魚沼市出身。北海道、沖縄での生活を経てUターン。現在はピザの移動販売業WAYSを営み、南魚沼に移動販売店舗の複合出店文化を根付かせるため活動している。

ピザの移動販売WAYSを営む木村真悟さん。地方都市での移動販売業に可能性を感じ、南魚沼に移動販売店舗の複合出店文化を根付かせることを目指しています。

WAYSを始めたきっかけ、経緯を教えてください。

木村 真悟さん(以下敬称略) 日本中の色々なところを見てみたくて、10代後半から20代前半にかけ、北海道、沖縄、静岡、神奈川などで生活してきました。主に洋服店や飲食店などでのアルバイト生活でしたが、その経験から対面での移動販売に興味を持つようになりました。24歳の時に南魚沼にUターンし、農業に従事していましたが、その時に大きな病気を経験したことをきっかけに、後悔のないように生きたいと思い、3年前に移動販売業を始めました。

木村さんのこだわりが詰まっているお洒落なキッチンカー。

移動販売を行う上での心構えを教えてください。

木村 全ての飲食店に言えることだと思いますが、どれだけリピーターをつくれるかが重要だと思っています。季節の食材、地元の食材を使うなどの工夫をし、頻繁にメニューを変え、お客さんを飽きさせないようにしています。いまでは市内、市外問わず出店するたびに来てくれるお客さんもいるのでとても励みになっていますね。

注文を受けてからピザ窯で1枚ずつ丁寧に焼くピザは絶品。

地域の方々に愛されリピーターも多い。

南魚沼市チャレンジ支援事業補助金を活用しようと思ったきっかけを教えてください。

木村 コロナ禍以前は首都圏などでのイベントに参加していましたが、軒並みイベントがなくなり、出店場所の確保に苦労しました。現在は市内、市外のスーパーの駐車場などを借りて出店しています。そのような苦労した経験があり、新しく移動販売を考える人たちが、気兼ねなく出店できる土壌を整えたいと思い、チャレンジ支援事業補助金を活用しようと思いました。

季節や旬に合わせて頻繁にメニューを変えている。

際良くピザ生地を伸ばしていく木村さん。

南魚沼市チャレンジ支援補助金をどのように活用しましたか?

木村 当初は移動販売店舗の複合出店文化が醸成されているアメリカのポートランドへの視察を考えていましたが、コロナ禍の影響もあり、行くことができませんでした。その代わりにナイトマーケットと題した、移動販売店舗の複合出店イベントの開催に利用しました。このイベントでは飲食の移動販売店舗の他にもクラフトワークアーティストなど様々な分野の人に出店してもらいました。台風の影響もあり、思った通りにいかない部分もありましたが、出店者、お客さんともに楽しんでもらえたと思います。

南米のスパイシーなグリーンソースを使ったチミチュリピザはニンニクたっぷりで大人の味。

移動販売の未来と可能性について語る木村さん。

今後の目標を教えてください。

木村 8月にナイトマーケットを開催しましたが、今後も移動販売をはじめ、出店したいけど試せる場所がないといった悩みを持つ雑貨屋さんやアーティストの人達が気兼ねなく出店できる場を醸成していきたいです。そしていずれは南魚沼の文化として定着させたいですね。12月にもクリスマスマーケットと題した移動販売店舗の複合出店イベントを開催する予定なので多くの出店者、お客さんに参加して楽しんでもらいたいです。