DON BOU color works 代表

富岡 暁浩 さん

Akihiro Tomioka / 42歳

南魚沼市出身。関東圏での建築塗装業を経て、Uターン。現在はDONBOU color worksを営み、南魚沼市の塗装業の盛り上がりを目指している。

DONBOU color worksを営む富岡暁浩さん。DIY志向の高まりによる塗装の需要増加のため、塗装の知識と技術の普及を目指しています。

南魚沼で塗装事業を始めたきっかけ、経緯を教えてください。

富岡 暁浩さん(以下敬称略) これまで県外や市内の建設塗装店に勤めてきたなかで、塗装業界を盛り上げていく為には塗料・塗装についての社会的認知度を高めていくことが必要だと考えていました。 DIY志向の高まりで塗装をやってみたいけど、何をどのように扱っていいのか分からない人は多いです。しかし、市内には、塗料や塗装についての幅広い知識や技術を直接提案するサービスや、技術を取り扱う企業が無かったので、自分で新しい事業を生み出そうと起業しました。 この事業で、塗料の知識や現物を確認する場である塗料ファクトリーの開設と、適切な塗料や工程を提案、解説する塗装ソムリエの育成を目指します。

実際のレンガを使わずに、塗装の技術だけでレンガの経年変化を表現した自社工場。

この事業でのやりがいは何ですか?

富岡 施工のゴールとして正解や完成がなく、お客様のイメージしている世界観に感覚で近づけていくところです。 無数にある配色の可能性や効果を活かしながら何パターンも見本を作り、お客様と二人三脚でイメージに近づけていきます。 完成後には喜びを共感できるところもやりがいです。同じものが作れないので、毎回新しい発見があり、施工毎にスキルアップを実感しています。 好奇心や探求心を常に持ち、お客様と共に発見していく姿勢を大切にしています。

手際良く作業を進める富岡さん。

多くの海外塗料が並ぶ。

南魚沼市チャレンジ支援事業補助金をどのように活用しましたか?

富岡 補助金の活用により、憧れの1つだった海外塗料「ヘイムスペイント」の正規代理店となり、新潟県内で初めて販売・施工までを取り扱えるようになりました。また、補助金に採択されたことがきっかけとなり、市内で活躍する他の事業主の方や基金を提供していただいている松井様からも様々なアドバイスをいただけてとてもありがたいです。

新潟県内初となる海外塗料。背景はこの塗料での仕上がりサンプル。

日々新しい知識や技術を学び、研究している。

今後の目標を教えてください。

富岡 誰もがDIYやセルフリノベーションができる社会にするため、塗装ファクトリーと塗装ソムリエを展開していきます。 お客様と専門家の橋渡し役を担ったり、自分たちが使いやすかった商品などを紹介したりと、塗装を身近なものに感じてもらいたいです。 時間を重ねた建物やお気に入りの物、生活空間などを自分の手で新しく生まれ変わらせるという体験を通して、人も物もいつからでも生まれ変われるということに気づくきっかけになれば嬉しいです。 今後は、オープンファクトリーとしてモノづくりをお客様に体験してもらう場を展開し、観光スポットとして認知してもらうのが目標です。 また、若い方々にも塗装技術や専門知識を習得してもらいたいので、随時スタッフを募集しています。現在20代の女性スタッフも活躍していますので、お気軽にお問合せください。

コンクリートのように仕上がるモールテックスという材料で木製のテーブルをリメイク。モールテックスを得意とし、市内でデザインコンクリートMPCを施工できるのは富岡さんだけ。

塗装について熱く語る富岡さん。